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墓じまいの費用と流れ 完全ガイド|手続き・工程別に何にいくらかかるか整理

墓じまいは改葬許可の取得、墓石の撤去、移動先の準備という複数の工程が組み合わさる手続きです。法的な根拠と民間調査データをもとに、費用の内訳と進め方を整理しました。

公開日: 2026年7月20日 / 更新日: 2026年7月20日

「墓じまいの費用」と検索すると、サイトによって「50万円」「100万円」など提示額がばらばらで、何を信じればよいか分かりにくいものです。これは、墓じまいが1つの手続きではなく、行政手続き・墓石の撤去工事・移動先の契約という性質の異なる工程の合計金額だからです。工程ごとの費用は墓地の場所・広さ・移動先によって大きく変わるため、この記事では「何にいくらかかるか」を工程別に整理し、実際の金額は一律の相場ではなく個別見積もりで確認する前提でまとめています。

墓じまいの法的な位置づけ

墓じまいでご遺骨を別の場所へ移すことを「改葬」といい、「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年法律第48号)に基づいて、市区町村長が発行する改葬許可証がなければ行うことができません。無許可でご遺骨を移動することは法律違反にあたります。この法律の詳細は厚生労働省・e-Gov法令検索の公式ページで確認できます。

改葬許可の窓口・必要書類・手数料は自治体ごとに異なります。じまいナビでは札幌市・旭川市・函館市・釧路市・帯広市の改葬許可申請の手順を自治体別にまとめていますので、お住まいの地域の記事もあわせてご確認ください。

墓じまいの5つの工程

墓じまいは、大きく分けると次の5つの工程で進みます。工程ごとに発生する費用の性質が異なるため、順番に見ていきます。

1. 現在の墓地・移動先への確認

現在ご遺骨を納めている墓地・霊園の管理者に墓じまいの意向を伝え、必要な証明書(墓地使用許可証や埋蔵証明書など)を取得します。この段階での費用は基本的に発生しません。

2. 移動先(改葬先)の選定・契約

永代供養墓・合祀墓・樹木葬・納骨堂・散骨など、ご遺骨の新しい移動先を決めて契約します。移動先の使用料・永代供養料はこの工程で発生する費用の中心で、施設の種類・立地・埋葬方法によって大きく変わります。市営の合同納骨塚など、公的施設の使用料は自治体の公式情報で確認できる場合があります(例:平岸霊園の合同納骨塚)。

3. 改葬許可の申請

現在の墓地がある市区町村に改葬許可を申請し、改葬許可証の交付を受けます。申請そのものの手数料は無料としている自治体が多く、じまいナビで確認した範囲では札幌市・旭川市・釧路市が無料です。ただし郵送で申請する場合の切手代など、別途費用がかかるケースもあります。

4. 閉眼供養・離檀の手続き(寺院墓地の場合)

寺院墓地を使用している場合、墓石を撤去する前に閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。また、寺院墓地から離れる場合に「離檀料」を求められることがあります。離檀料には法的な決まりや相場を示す公的統計がなく、金額は寺院との関係やこれまでの供養の経緯によって個別に異なります。この記事では確認できない金額を断定せず、「事前に寺院へ直接確認する」ことを前提としています。

5. 墓石の撤去・原状回復

墓石を撤去し、区画を更地に戻して墓地の管理者へ返還します。作業は石材店に依頼するのが一般的で、区画の広さ・立地条件(重機が入れるか、階段があるかなど)によって費用が変わります。帯広市の公式情報でも、墓碑の撤去費用については「最寄りの石材店へお尋ねください」とされており、行政が金額を提示していない工程です。

費用の目安(民間調査データ)

墓じまいの費用は自治体や寺院が金額を公開している性質のものではないため、公的な相場統計は存在しません。参考情報として、葬儀・お墓関連の情報サービスを運営する株式会社鎌倉新書が2026年1月に実施した「改葬・墓じまいに関する実態調査」(有効回答733件、同社ポータルサイト「いいお墓」経由の資料請求・見学者が対象)では、実際に墓じまいを行った人の費用として「31万円~70万円」の回答が最も多く、約半数が70万円以下で完了したという結果が公表されています。改葬先としては永代供養(合祀・合葬)を選ぶ人が最多という結果でした。

この数値はあくまで同調査の回答者に限定した結果であり、墓地の立地・区画の広さ・移動先の種類によって個人差が大きい点に注意してください。ご自身のケースでの実際の金額は、石材店・霊園・改葬先それぞれから個別に見積もりを取ることで初めて把握できます。

全体のスケジュール感

墓じまいは工程が複数にまたがるため、思い立ってから完了まで数か月かかるのが一般的です。改葬許可の交付日数は自治体の公式ページに明記されていないことが多く、寺院との閉眼供養の日程調整、石材店の工事スケジュール、移動先の受け入れ準備が重なるため、繁忙期(お盆・彼岸前後)を避けて逆算で動き始めることをおすすめします。

よくある質問

Q. 墓じまいの費用はいくらですか? A. 行政手続き自体の手数料は無料の自治体が多い一方、墓石の撤去・移動先の使用料・閉眼供養のお布施などは個別見積もりが必要で、公的な一律相場はありません。参考として、民間調査では「31万円~70万円」という回答が最多でした(株式会社鎌倉新書調べ、2026年1月)。

Q. 離檀料の相場はありますか? A. 公的な統計や決まりはなく、寺院との関係によって個別に異なります。この記事では確認できない金額は掲載していません。事前に寺院へ直接確認することをおすすめします。

Q. 改葬許可の申請だけで墓じまいは完了しますか? A. いいえ。改葬許可はご遺骨を移動するための行政手続きであり、別途、墓石の撤去・区画の返還・移動先での納骨といった工程が必要です。自治体によっては墓地の返還届など追加の書類が必要になります(例:函館市帯広市)。

Q. どこから手をつければよいですか? A. まず移動先(改葬先)を決め、そのうえで現在の墓地の管理者と改葬許可の窓口に相談する順番が基本です。移動先が未定のまま改葬許可の手続きだけ進めると、必要書類が二度手間になる場合があります。

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